重要文化財 江戸時代
境内の北側に位置する土塀に囲まれ、ひっそりとした瀟洒な建物。元は、興福寺の別当坊だった一乗院宸殿の遺構で明治以降は県庁や奈良地方裁判所の庁舎として使われたものを昭和39年(1964)移築復元したものです。
現在は、鑑真和上坐像(国宝)が奉安されており、昭和46年から57年にかけて東山魁夷画伯が描かれた、鑑真和上坐像厨子扉絵、ふすま絵、障壁画が収められています。
※平成27年から平成大修理事業に着手しました。約5年は拝観できません。鑑真和上坐像は新宝蔵に遷座しました。6月5日〜7日は新宝蔵で開扉いたします。
国宝 奈良時代(8世紀)
脱活乾漆(だっかつかんしつ) 彩色

高さ80.1cm。日本最古の肖像彫刻であり、天平時代を代表する彫刻です。
鑑真和上の不屈の精神まで感じさせる傑作です。
脱活乾漆は麻布を漆で貼り合わせ整形を施す製法で内部は空洞となります。弟子の忍基(にんき)が制作を指導したとされ、今も鮮やかな彩色が残っています。
鑑真和上坐像が安置される御影堂内の襖絵です。
日本を代表する画家、東山魁夷画伯が、10年を超える歳月をかけ、鑑真和上に捧げた大作です。日本の風土をテーマとして、色鮮やかに描かれた「山雲(さんうん)」「濤声(とうせい)」と、墨一色で描かれた和上の故郷中国の壮大な風景「揚州薫風(ようしゅうくんぷう)」「黄山暁雲(こうざんぎょううん)」「桂林月宵(けいりんげっしょう)」のほか、坐像を収めた厨子の扉絵「瑞光(ずいこう)」も画伯の作です。
※御影堂平成大修理の期間中は拝観できません。ご了承下さい。